私
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そして靴を履くために、パンを口にくわえた。 程良い温かさのソレから漂う良い匂いが、私のお腹を鳴らしている、気がする。 はっ……。 駄目駄目、無駄に感傷に浸ってないで、今は急がないとね。 つま先を床に数度当て、上手く靴を履いて、と。 「「行って来まーす!」」 私と優希の声が、元気よく響いた。とりあえず、弟と仲だけは良いのは確かだった。
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