12/28
前へ
/71ページ
次へ
「遅いっ!」 玄関を開けて早々、亜季ちゃんの不満だらけの顔が私の視界を覆った。 「ご、ごめんなさあい……」 素直に謝る。だって、怖いもん。あ、なんか涙も出てきた。 「まあまあ、幸泣いてるから。泣いてるから、ね?」 友里ちゃんは笑って、亜季ちゃんを宥めている。 やっぱり泣いてたんだ、私。 と言っても、毎日こんな感じなんだけどね。 それに、どう言っても、いっつも私を待っていてくれる2人には、感謝していた。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加