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「じゃ、姉ちゃん、俺先に行くな。学校遅れないようにしなよっ」
私たちの一部始終を笑ってみていた優希は、そう言い残し行ってしまった。
そういえばまだ言ってなかっただろう。私たちは近場の中学校に通っている。
優希は一年生、私たちは二年生である。
あれっ。まだ言うことある気がするけど……、忘れたから今はいいや。
「まあ、今は私達も急ごうよっ」
それもそうだ。時間もいいころだし、無駄にしていい時間は無いはずだ。
友里ちゃんの言葉に言われるがまま、私達も学校に足を運ぶことにした。
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