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9月の半ば。 夏休みも終わったばかりでまだ暑い日が続くこの頃。 登校するいまこの時も、汗をかきそうな暑さに、まいってしまう。 だがそうは言っても、毎日の通過儀礼みたいなものだし、避けようがないのが事実なんだよね……。 「ちきゅうおんだんか、反対っ!」 「黙って走りなさいっ!」 強烈な切り返しが、亜季ちゃんから放たれた。 仕方ないじゃん、暑いんだからっ。ぶーぶー。 と言ってるうちに、なんとか時間内に学校に着いた。 教室のクーラーが楽しみだと思ったのは、友里ちゃんも亜季ちゃんも同じに違いない。 ----違いない。
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