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なぜくんかくんかと言う選択肢を選んだのだろうか。
それはおそらく、思考活動をやめた青年に真っ先に働きかけたのは本能――もとい煩悩。
結論にまでには至らなかったが、現在青年の顔に乗っている物の正体に気付いてる。
それは――
「くんかくんか幼女くんかくんか生ぱんつ」
「ふうっ、うぅん……らめっ」
「くんかくん――」
「何をふざけておるのじゃ、お主らはっ!」
喝っ、と鋭い鉄拳が青年の脳髄に響き渡る。
完全に不意を疲れた攻撃にクラッ☆と意識が飛びかけてしまうものの、なんとか踏ん張り留まることができ、おまけに理性も取り戻せた。
再起動した脳が目を通して取り込んだ情報によると――
「うーうー。手加減くらいしなさいよ美鶴、うーうー」
「真っ先に基地から飛び出したと思えば……呆れたものじゃ」
身の丈が自分の半分くらいの幼女二人――その片方は、頭から湯気を出してる大きなたんこぶを擦りながら――が、訳のわからない会話をしていること。
基地とかなんとか、あり得ない単語が飛び出しもしたが重要なのはそこじゃない。
「そ、そのコスチュームはロリコ――」
青年がそこまで言いかけた途端、会話をしていた幼女二人の纏う空気が張り詰める。
「ねぇ、私には容赦なくて〝アイツ〟には手加減をするってどう言うことよ」
「そう言われてものぅ。あ奴の〝生命力は日増しにしぶとくなってきておる〟んじゃから仕方なかろう」
「はぁ……。美鶴、とっとと片付けるわよ『スパルタルタン』を」
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