プロローグⅠ 血の池、恐怖

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“犯人は現場に戻ってくる” またこの言葉が田嶋の脳を駆け巡る。 「犯人は……再び…。」 田嶋博也の気分は悪くなかった。 寧ろ良くなっていた。 「犯人……居るかな…?」 良くなりすぎていた。 それは、彼の“恐怖”を掻き消してしまうほどにまで、薬物を投与してしまったかのように彼はとてもとても、とてもとてもとても気分が良かったのだ。 --もし… 彼は、いつの間にか… --…犯人…居たら… 現場に立っていた… --……居たら…… 居たら 居たら 居たら 居たら 居たら居たら居たら居たら居たら居たら居たら居たら --……捕まえ…られるかな? いや、捕まえたい。 捕まえたい… 捕まえてみせる ゼッタイニ…。
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