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“犯人は現場に戻ってくる”
またこの言葉が田嶋の脳を駆け巡る。
「犯人は……再び…。」
田嶋博也の気分は悪くなかった。
寧ろ良くなっていた。
「犯人……居るかな…?」
良くなりすぎていた。
それは、彼の“恐怖”を掻き消してしまうほどにまで、薬物を投与してしまったかのように彼はとてもとても、とてもとてもとても気分が良かったのだ。
--もし…
彼は、いつの間にか…
--…犯人…居たら…
現場に立っていた…
--……居たら……
居たら
居たら
居たら
居たら
居たら居たら居たら居たら居たら居たら居たら居たら
--……捕まえ…られるかな?
いや、捕まえたい。
捕まえたい…
捕まえてみせる
ゼッタイニ…。
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