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次の日…
朝のHRが終わると先生に理科室に来るように呼び出された。
私は、理科室の扉の前で立ち尽くしていた。
ドキンと心臓が鳴っている。
昨日の事が走馬灯のようにぐるぐると何度も頭の中で再生されてる。
『藤森?居るんだろ。早く、こっち来い。』
えっ?私が、居ること気付いてたの?
恥ずかしっ!!
私は、顔を真っ赤にして理科室に入った。
『失礼します…。』
入ってすぐに先生が私の前に立っていた。
後ろには壁。
前には先生。
逃げ場が無い。
今にもキスされそうな距離。
『お前、遅いぞ。』
先生は、そうぼそっと呟いて私から離れた。
私は、一気に解放されて『はぁ…』とため息をついた。
『何だ?いきなりビックリした?ごめんごめん。』
『いや、大丈夫です…。』
『それで、昨日の事は、誰にも言うんじゃねぇぞ。』
『はい…分かってます…。だって、私との関係がバレたら先生はもう学校に来れなくなっちゃうから…
そんなの嫌だから…
絶対に、言いません!!』
私は、力強く言った。
先生は、優しく微笑んでくれた。
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