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そして、次の日…
朝のHRが始まると同時に転校生がやって来た。
教室には緊張した雰囲気と期待とざわついてる微妙な雰囲気が漂っていた。
『何気に格好良かったりして!!』
絵里香がそう言う。
『絵里香ってさぁ、イケメン好きだよね。』
私が、呆れたように言うと、
『桜井の何処が良いの?なんだか、真面目すぎて気持ち悪い。教科書が恋人みたいな?ハハハっ!!』
『もぅ…絵里香のバカ。先生は、カッコイイんだから!!!意外と人気あるんだよ。』
『そうなの?まぁ、でも彩乃みたいな可愛い子に好きになってもらえて良かったんじゃない?きっと、嬉しいよ。桜井。』
私は、なんだか嬉しかった。
先生、人気あるのにな…
たまたま、絵里香が嫌いなだけ?
そんなことを考えていると転校生が教室の中に入って来た。
私は、転校生になんか興味ないから、先生の事をずっと見ていた。
今日の先生もカッコイイなぁ…なんて、見とれてしまう。
まずは、先生が紹介した。
『篠原です!』
そして、私は転校生に目を向けた。
えっ?中学生?って思うほど大人っぽい。
しかも、何気にカッコイイし。
皆は、こういうのを“イケメン”と言うのだろうか…
私にはよく、分からない。
でも、私の中では先生が1位なんだから!!
先生に勝てる人なんて居ないよ。
席は、やっぱり私の隣。
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