転校生

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『それは…向こうから話しかけてくるから…転校生だから、優しくしてあげた方が良いかな…って思ったからです。』 私は、キッパリと言った。 『理由はそれだけ?』 『はい。そうです…。』 先生から怒ってる雰囲気が出てるよ… 先生ちょっと、怖いよ… 先生って怒るとかなり怖いんだろうな… 何事にも真剣だから…。 『それなら、いいんだけど…』 あれ? 怒らないの? 先生、もしかして嫉妬してる?? 私は、心の中でそう思った。 『あの…先生、もしかして…』 『なんだよ…』 『嫉妬してますか…?』 『そ、そんな訳…』 先生、動揺してる? 先生って動揺すると下向きながら左右に歩くんだよね。 今、その最中。 やっぱり、嫉妬してるんだ!! 私は、思わず笑ってしまった。 『先生、かわいっ!ヤキモチ妬いてるんでしょ!?』 あぁー私、言っちゃったよ? しかも、タメ口で。 『そんな訳、ないだろ。違うし。』 完全に動揺してる!!
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