2.生きる者、死にゆく者

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 思わぬ友人の発見に、テンションの上がる秋也。  話したいことが山ほどある。 「秋也……!」 「リキ。無事か?俺達――――」 「秋也、伏せてろ!」 「は?」  パァン!と、一回。ついさっきの発砲音のような音が聞こえる。 「!?」  思わず振り返ると、猿が左手で右肩を押さえていた。  右手から銃が力なく滑り落ちる。  猿の肩が、茶色の毛に覆われていながらも赤黒く染まっていくのが見えた。  押さえている左手から液体が伝ってきて砂浜に滴り落ちる。  発砲音。そして今の猿の状況。  ゲームでもドラマでも映画でもない。今、目の前で生物が撃たれたのだ。
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