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思わぬ友人の発見に、テンションの上がる秋也。
話したいことが山ほどある。
「秋也……!」
「リキ。無事か?俺達――――」
「秋也、伏せてろ!」
「は?」
パァン!と、一回。ついさっきの発砲音のような音が聞こえる。
「!?」
思わず振り返ると、猿が左手で右肩を押さえていた。
右手から銃が力なく滑り落ちる。
猿の肩が、茶色の毛に覆われていながらも赤黒く染まっていくのが見えた。
押さえている左手から液体が伝ってきて砂浜に滴り落ちる。
発砲音。そして今の猿の状況。
ゲームでもドラマでも映画でもない。今、目の前で生物が撃たれたのだ。
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