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天野秋也(アマノシュウヤ)は目を覚ました。
視界に入ったのは、雲一つない快晴の空。太陽の光が眩しい。
自分が寝そべった状態でいることに気がつき、上半身を起こしてゆっくりと周囲を見渡す。
(ここは、どこだ……?)
そこはビーチだった。
スカイブルーのゴミ一つない綺麗な海に、白に近い色のサラサラな砂浜。
ちょうど秋也が座っているのは波打ち際で、一定の感覚で来る静かな波が秋也の尻を濡らしている。
見渡す限り周りに人の気配はない。
と言うより、ここまで綺麗な海と浜辺は、人間が来たことがないのではないかとまで思わせた。
秋也は自らの記憶を辿ってなぜ今ここにいるのかを思い出そうとした。
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