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本日何度目になるだろうか、秋也はもう一度周囲を見渡した。
雲一つない青空、透き通った海、白いサラサラの砂で出来ているビーチ。
太陽がジリジリと焼きつけ、とても暑いけれどカラッとしていて過ごしやすい。
学校の制服の白い半袖シャツに黒ズボン姿の自分の前を歩いているのは、言語を話し、銃を扱える謎の猿。
歩いて一時間は経過しただろうか、さすがに頭は冷静になって来たおかげで、色々と考えることが出来るようになってきた。
疑問点は腐るほどある。
・なぜ秋也がここにいるのか。
・なぜ猿が喋るのか。
・なぜ猿が銃を撃つのか。
・夢ならなぜ覚めないのか。
頬をつねったり、夢なら覚めろ!と、念じたりもした。
一度本気になって自分の腕を血が出るまで引っ掻いたりもした。
何をしてもダメだった。
もしこれが現実だとするなら、どうやって俺はここに来たのか。
修学旅行で一緒だった友達やクラスメイトは?
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