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そんなやり取りの後。
ふとお店の入口に目をやると、入りにくそうに佇む人影が見えた。
「美保!久しぶり!」
遥のいる店は本店。
今日は各店の店長が集まって、二階の事務所で店長会だった。
どうやら今、終わったらしい。
「どうしたの、入りなよ」
遥が言うと、申し訳なさそうにそろそろと入ってきた。
「や、ちょっとはるちゃんの顔見ようと思ったんだけど…」
遥と一喜を交互に見る。
「彼だよね?邪魔しちゃまずいかなって…」
「「違うから!!!」」
一喜と顔を見合わせた。
見事なシンクロ。
なんだかおかしくなって、吹き出すように笑い合った。
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