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薮家にて…。
「ただいま~!」
宏「お帰りー!涼介、どうだった?」
涼「…まだ、出してない。おにぃ、出してよ…。自分で出すの恐い…。」
宏「わかったよ。貸して…。」
光「おっ!平均点出すの?」
圭「ついに来たんだね。」
大「大丈夫だって!」
慧「どうかなー?」
裕「あれ?雄にぃは?」
侑「本当だ。いない…。」
光「あぁ…。ゆうやんなら、部屋で落ち込んでる。」
裕「へ?何で?」
慧「そんなの、テストの点が悪かったからでしょ?」
光「そっ!赤点が5教科中3つも。」
圭「バイトする時間なくない?夏休み中…。」
大「補習ばっかだね。雄にぃは!」
圭「大ちゃんもでしょ?」
大「俺は1つだけッ!」
宏「お前もあったのか…。」
光「早く計算しよーぜ」
宏「おう。…じゃあ行くぞ。」
56…
80…
76…。
宏「…合計が、345。んで、割る5は…。」
涼「……69…。」
大「…1点足りない…。」
裕「で、でも、頑張ったじゃん!ね、圭人!!」
圭「うん。そうだね。」
涼「…けど、約束には届かなかったから…。」
光「宏にぃ…。…連れてってあげなよ。涼介、こんなに頑張ったんだから…。」
宏「……。そうだな、涼介!行こうぜ。」
涼「…本当?…連れてってくれるの?」
宏「おう。」
涼「やった!!」
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