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光「例えば…。いろんな所転々とするから友達ができなかったりとか…。」
慧「そう。知らない土地でさ心細いのに、母さん達は仕事だし…。」
雄「言葉も通じないし…。」
光「でも、その代わりにぃちゃんがよく遊んでくれたしなッ!」
雄「そこまで、寂しくはなかったけど…。」
涼「へぇー…。でも、やっぱりいいなぁー!海外で暮らせるの!」
侑「…でもさ、ボク達はなんで日本にずっといるの?」
光「ん?…あぁ。それはさ、お前らが産まれて1年か2年くらいたった時にまた、引っ越すことになったんだけど…。」
慧「にぃちゃんがさ、いきなり『俺たちは、日本に帰って暮らす。母さん達にはついて行けない。』って言ったんだよ。まだ、五才くらいだったのに…。」
雄「そう!あれは、小さいながらにびっくりしたよね」
圭「…なんか、なんとなく覚えてるかも…。」
大「俺も…。」
光 「にぃと母さん達がすごい喧嘩したんだよね…。んで、母さん達が負けて、俺達は日本で暮らすことになったってわけ!」
裕「へぇー…!初めて知った!!」
慧「多分さ、にぃちゃんは、俺たちみたいな淋しい思いをお前達にはさせたくなかったんだよ。」
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