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「もう、こいつら連れて行ってよ!」
少女は面倒くさそうに、この寒空の下に放っておくと、それはそれでまずいだろうと思い、少女は自分ののした男達を起こそうと振り返るとそこに男達の姿は無かった。
自分で目が覚め逃げたのか?
それはない、少女は完全に男達をのしていたのだから。また逃げ出すような時間も無かったはずである。10人程度の人間が音も立てずに動く等無理がある。
少女はその場でしゃがみ込み、手のひらを地面に当てる。
すっと瞳を閉じしばらくそのままの姿勢でいる。
いくらかの時間が過ぎ、少女が目を見開く。
口元に笑みを浮かべ。
「……現れたね……」
そう呟くと、一度周りを見渡し、更に闇が深い場所へと進んでいった。
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