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美月は女郎蜘蛛の時と同じように、床に手を当て静かに目をつぶる。
少しの時間が経ち、目を開けると。
「何か感じたか?」
「うん、妖気だね……しかもとびっきりの」
その場にいる自衛隊の隊員達には二人の会話の意味がわからなかった。
先程からイライラしっぱなしの隊長斎藤が。
「茶番はいい加減にしろ、何が妖気だ!
漫画の見過ぎじゃ無いのか?」
言い捨てる斎藤に雑賀も反撃する。
「信じる信じないはあんたの勝手だ、だがここは日本、
やおろずの神々のおわす国、
どんだけ不思議なことが起こっても何ら不思議なことはない!
あんた達がその存在を知らないだけだ」
斎藤達は鼻で雑賀の言葉を笑うが、この直後それを後悔する事になる。
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