ACT 1

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男たちはざわめく 少女の言葉にカチンときたのか、 男達は懐からナイフを取り出した。 鈍く光る切っ先が彼女に向けられる。 「こらこら、女の子がそんな言葉を使っちゃいけないな……大人しくしたほうが懸命だと思うけどな、それとも体に傷をつけられても良いのかい?」 「……めんどくさい……」 「いい子だから、お兄さん達の言うことを聞きなさい」 「……言うこと?」 「今から服を脱げ、天国を見せてあげるからさ」 「……はあ……馬鹿丸出し やっぱりそんなことね…… あんた達みたいな奴らの考えることはみんなだいたい一緒だわ……女を見るとやることしか考えていない」 少女はため息混じりにぶつぶつと呟きだした。 「おい、ぶつぶつ言ってないでさっさとしろ!」 「ハイハイ、これでいい?」 バサッと男に少女が脱いだコートが覆いかぶさる。 「てめえ!!」 男はすぐさまコートを払いのけてナイフを少女に向けなおす、 しかし、そこには少女の姿はなく聞こえてきたのは。 「ぐえっ!!」 男の仲間達の悲鳴。 男が振り返ると、少女にのされた男達が転がっていた。 「よっわ、粋がって女をナンパするんならもう少し鍛えたらどう?こんなんじゃ雌の豚でも引っ掛けられないじゃない?」 「な、何だお前?」 「後はあんただけよ? こいつら連れて帰るか、それともあたしへの強姦未遂で警察に捕まるか…… どっちがいい?」 少女はニッコリと男に微笑んだ。 男はうろたえて何歩か後退りする 男は少女の後ろに転がった仲間を一瞥し 男はのされた仲間を見捨てて一人その場を立ち去って行った。
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