第一話

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『メールがきました』 やることがない俺は携帯を開く。 どんよりとした曇り。 普段は近所の子供が遊ぶ公園は、曇りのせいか人気がなかった。 メールは学校の友達からだった。 『最近、学校きてねぇから みんな心配してっぞ? 少しぐらいは顔みせろ!笑』 そう、俺は最近不登校だ。 それにここ最近、家はもちろん部屋の外にさえ出ていない。 つねに部屋には鍵がかかっている状態だ。 いわゆる、ニート、それと引きこもりってやつだ。 別に、引きこもってても悪いとは思わない。 なぜ、世間は"俺たち"を批難するのだろうか? それは、いい若者がネットと向き合い現実の人との交流を避け、自分の世界を造っているからかもしれない。 ネットにのめり込みすぎて、払いもせず貯まっていく借金。 ネット回線を切られたからといって怒り狂い、殺人に手を染める者たち。 それらが引きこもりを批難させる対象になっている。    
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