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セツナはガシッとクロウトの腕を掴む。
「お目付け役ってなんだよ」
「お前がいつも人間に見つかるから悪いんだろ。ちなみに同居だからよろしく。おい、今日は上がっていいぞ」
するとマリーとクヰはセツナの腕をとった。
「「お疲れ様です。失礼します!」」
二人はセツナの腕を引っ張って部屋を後にした。
「ちょっ、離せよ!」
するとクヰは手を離した。
マリーは相変わらず腕を掴んだままだ。
セツナは一人、離れたからまぁいいかと諦め、自分の家に向かった。
「家、ひろ~っ!!」
クヰの家に入って第一声がこれだ。
普通だろと思いつつ声には出さずセツナは奥に進んだ。
マリーは離れたかと思うとソファーを陣取った。
もう好きにしてくれと思いながらセツナは寝室に直行した。
「おい、マリー。何かアイツ、テンション低くね?」
「えっ?あんなもんじゃない?ここって天界と違って人間界みたい。朝と夜があるのね」
「まぁ、間の世界だし…って話ずれてる!!」
クヰのツッコミも虚しく、マリーは短時間でご就寝されていた。
それからほどなくして、セツナが部屋から出てきた。
無言で玄関の方へ向かう。
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