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「そういう問題じゃないの!!」
ガクガクと揺さぶられる。
酔う酔う…
「分かったから揺らすな」
そして手を離してもらった。
「早く説明してよ!!」
「はいはい。オレらが使う道具は気を纏わせてる。例えば、オレの銃。貸してやるから撃ってみな?」
ほいっとセツナは天使に銃を渡した。
天使は近くの木に狙いを定め撃つ。
しかし、銃から弾が出ない。
「分かったか?オレの銃は自分の気が弾になる。だから狩りたいものにしか当たらないし消えない。お前に当たっても貫通したのがその証拠だ」
はい、説明は終わりとセツナは銃を取ると踵を返して歩こうとするとまた引き留められた。
「死神さん、名前は?私はマリーよ」
聞きもしないのにマリーは答えた。
「何で教えないといけないんだよ」
「知りたいからよ!貴方、他の死神より格好いいもん」
人界課と天界課じゃ、遣り方が違うだけにそう思ってしまったのだろう。
「嫌。絶対、教えねぇ!!」
セツナはマリーの手を振りほどき、ダッシュで天界を後にした。
「おい、任務終わったぞ!」
セツナは天界課のドアを蹴り開き言った。
「ご苦労様。ドアは手で開けてほしかったなぁ。それはそうと、はい。次の依頼」
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