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その頃、リビングではお風呂の順番待ちで4人がテレビを見ていた。
「………なぁ、あいつ風呂長くね?」
遥がお風呂に入って行った頃に始まったお笑い系の番組はとっくに終わり、今テレビ画面にはドラマが流れている。
ドラマが始まってもう30分は経つ。
明らかに長い…………
「「「…………」」」
4人は顔を見合わせる。
「……仕方ありません。舞華さん行って見てきてください。」
ひとつため息をつき、咲斗が舞華にそう告げた。
「………そ、そうだな。この流れでは仕方ないか」
「お前、変なことすんなよ?」
「努力するよ。保障はしないけど」
「遥ちゃん……」
バスルームに向かって声を掛けてみるが、返事も無ければ水音すらしない。
「……入るよ?」
カチャッと小さく音を立てて、ゆっくりと扉を開く。
扉を開けて一番に目に入ったのは湯船に浸かりぐったりとした遥の姿。
「は、遙ちゃん!!?」
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