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「なんですか?」
「………なんだ」
ん?
声が小さくて聞こえづらい。
しかも舞華さん、なんだか顔が赤いような……
「あ、あの……すみません。もう一度……」
「………男、なんだ。俺」
………はい?
今なんと?
「お、おお、男!?」
だって、こんな綺麗な女の人が
女も羨むような美貌を持った人が
「え?だって、でも。どっからどー見ても女で……」
すると舞華さんはニヤリと頬笑み、さっきまでの優しそうな表情は見る影もない。
「そりゃあその辺にいるような女の子よりよっぽど女っぽいだろうね。かなり勉強したし」
声もさっきまでの女っぽさは完全に消え、低い男性の声へと変わっている。
私は完全に絶句。
さっきまでの女声をもう思い出せなくなってしまっていた。
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