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その時、大きな音を立ててドアが開かれた。
「真一!何やってんだ!!」
よ、良かった。
ひとまず助かったみたい………
慶介に助けられるってのはなんか少し気に障るが――――――
「ん!!?」
「なッ!?真一!」
ちょッ
なんで!!?
キス―…
「真一さ、んぐっ……」
人目なんかお構い無しに真一は私にキスをし続ける。
く、苦しい。
息できない。
「んんッ…んー!!」
ゴツッと鈍い音がしたかと思うと、気づけば私は真一さんから解放されていた。
「いい加減にしろ!!」
どうやら真一さんは慶介に殴られ、少しぶっ飛んだようだ。
「………」
真一さんは一瞬痛そうな顔をしたもののすぐ元の表情に戻り、鼻でフッと笑うと部屋から出て行った。
ってか謝るとかもなしかよ………
私はベッドから起き上がり、荒くなった呼吸を整えながら部屋から出ていく真一さんを睨んだ。
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