始まりと出会い

7/21
前へ
/381ページ
次へ
「慶介、あんまりイジメすぎると嫌われますよ?」 わ―… すごく大人っぽくて落ち着いた雰囲気の人…… そしてこれまた美形! 一体ここはなんなんだろう。 ホストクラブかなんかなのかな? そう思わせるくらい、美形揃いだ。 「うっせぇ、咲斗。こんな不細工女、別に嫌われたって何ともねえよ!」 「な、なんですって!?」 私と慶介はしばし睨み合う。 確かに美人とか可愛いの類ではないが…… そこまで言われる筋合いはないはず。 「七瀬さん申し訳ないですね。こいつは性格に少し……問題がありまして……」 「んなッ!?咲斗!!」 「ぶッ……」 やばい。 思わず吹き出しちゃったし。 咲斗さん、か……… 顔に似合わず毒説と言うか、面白い人だな。 「てめぇ……笑ってんじゃねえ!!」 慶介は少し顔を赤くしながら私を軽く小突いた。 でもそんな様子もまた面白くて、余計笑いが治まらなくなってしまう。 私はお腹を抱えて笑いを必死に堪えるのが精一杯。 楽しい。 素直にそう思えるのは久々かもしれない……… .
/381ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5060人が本棚に入れています
本棚に追加