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「慶介、あんまりイジメすぎると嫌われますよ?」
わ―…
すごく大人っぽくて落ち着いた雰囲気の人……
そしてこれまた美形!
一体ここはなんなんだろう。
ホストクラブかなんかなのかな?
そう思わせるくらい、美形揃いだ。
「うっせぇ、咲斗。こんな不細工女、別に嫌われたって何ともねえよ!」
「な、なんですって!?」
私と慶介はしばし睨み合う。
確かに美人とか可愛いの類ではないが……
そこまで言われる筋合いはないはず。
「七瀬さん申し訳ないですね。こいつは性格に少し……問題がありまして……」
「んなッ!?咲斗!!」
「ぶッ……」
やばい。
思わず吹き出しちゃったし。
咲斗さん、か………
顔に似合わず毒説と言うか、面白い人だな。
「てめぇ……笑ってんじゃねえ!!」
慶介は少し顔を赤くしながら私を軽く小突いた。
でもそんな様子もまた面白くて、余計笑いが治まらなくなってしまう。
私はお腹を抱えて笑いを必死に堪えるのが精一杯。
楽しい。
素直にそう思えるのは久々かもしれない………
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