第一話 従者の災難

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レミリアのベッドでは、体のあちこちに包帯を巻いた咲夜が寝かされていた。 パチュリーも一緒だ。 腕の包帯を巻き終えて、ゆっくり立ち上がりつつ口を開いた。 「四ヶ所にヒビ、二ヶ所骨折、十二ヶ所火傷や擦り傷に打撲。後頭部強打で脳震盪。…生きてるのが奇跡なくらいの大怪我よ。全治六ヶ月はかかるわ」 「これでよく何もしてないなんて言えたものね。弾幕勝負禁止ってこと、知らないとは言わせないわよ」 右手に深紅の槍を握りしめ、霊夢と魔理沙を睨む。 「わ、忘れてた…」 「そういや、そんなのあったな。デマだって思ってたぜ」 確かに証言者といい記者といい、信用しにくいのも無理はない。 しかし、この場合万に一つも咲夜に非はない。 完全に被害者だ。 そうでなくてもあんな大怪我を負わせては言い逃れできない。 「本来なら、貴方たちにも咲夜と同じ痛みを与えるところだけど、それで咲夜が治る訳じゃない。だから…」 レミリアが持つ槍が消える。 「あんたたち、咲夜が治るまでの間、代わりに働きなさい。」
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