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「は、働く!?」
「おいおい、冗談だろ?」
「本気よ。二人でやれば咲夜の代わりくらいできるでしょう?」
同じ人間なんだし、とレミリアはからかうように笑った。
その時、咲夜がうめき声をあげた。
「うぅ…」
「咲夜、あまり動いちゃ駄目よ。」
起き上がろうとして痛みに顔を歪ませた咲夜にパチュリーが静止をかける。
「そうね、まずは咲夜と門番の食事の用意して。誰かさんのせいで作れず仕舞いだったし」
誰かさんのせいで、の部分をわざと強調して言う。
「言う事を聞きなさいよ。口答えするなら…そうね、カラスにこの事全部話すから。」
そんなことをしたらどんな事になるか、予想は簡単である。
霊夢の汗だくの顔が物語っている。
「只でさえ少ない参拝客がどう思うかしらね?巫女が他人を半殺しにして何も責任取らずなんて」
聞こえは悪いが事実。
「この悪魔…」
「ところで、何の用できたの?」
歯を食い縛る霊夢にパチュリー。
「結界が壊れたのって、どうも人為的なものらしくてね、それで」
「違うわよ。何も理由がないもの。さあ、話してないで早く働きなさい。」
レミリアが急かしたため、霊夢と魔理沙は台所に向かった。
「お嬢様、申し訳ありません…」「いいからじっとしてなさい、少しでも早く怪我を治してもらわないと。」
「しかし…」
「貴方が責任を負う必要はないわよ、咲夜。従者である前に貴方は私達より弱い人間なの。しかも、居なくなったら困る存在だし。レミィにとっては特にね」
レミリアは咲夜に歩みより、バンソウコウだらけの咲夜の顔を覗きこんだ。
「咲夜の代わりになる人間なんているとは思ってないけどね。だから貴方は少しでも長く居て欲しいの。」
「難しい問題ですね…」
咲夜は苦笑した。
咲夜の寿命は紅魔館の住民の中で最短。
レミリアやフランとしては咲夜にも不老不死になって貰いたいと考えている。しかし、咲夜は人間のまま一生を終えるつもりらしい。「咲夜…」
「何でしょうか?」
「今日は私が貴方の面倒見てあげるわ」
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