自由になった!
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完全にコンクリートから解放されたのは、明け方だった。 新月の漆黒の中で、周りの状況が解らない中、 ランプだけを頼りに走らせた結果だった。 小さな小さな、山々に囲まれた盆地のなかの田圃道を一人走らせていた。
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