Wilderness

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Wilderness

不覚、迷い込む硝子の森へ 刺客を逃れ深く 越えるべき壁は聳える大樹 梟の笑う声 手には持ち去りし剣 永久の奇蹟湛え輝く 道ゆく標は木漏れ日のみで 獣さえ踏まぬ未知 節刳れた葦に徒歩を捕られて 眩暈の中に伏し 地に這い覗く手の先 光り映された未来 大地は富み 山紫水明に酔う 理知が築く 人は栄華を誇る 軈て人は争い奪う 軈て人は人で無く生る 刃が齎す光 光が齎すは闇 國に光持ち帰るのが使命 然れど人を歪め狂わす定め いざ己に刃を向けた 彼の血は彼の地で光り枯れぬ
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