平凡な日常の招かれざる客

2/4
前へ
/9ページ
次へ
「小林君・・・か」 帰宅した沙希は、ベッドの上で一人呟いた。 「すごいなぁ~。この前のテスト、あんなに難しかったのに。よしっ、私も頑張らないとね!」 そう言うと、沙希はいつものように、部屋の真ん中にある机に勉強道具と、大好物のハチミツ黒酢入りのリンゴジュースを置いて、勉強を始めた。 「・・・えっと、xが4だから、yが2になって・・・・・・」 「頭がいいって聞いてたけど、こんな簡単な問題も解けねぇのかよ。情けねーなー」 沙希が勉強していると、急にどこかから声が聞こえてきた 「だ、誰?」 「天使」 「天使!?」 「おぅ、天使だ」 そこには天使と呼ぶには程遠い、さっぱりとした短い黒髪で、モデルのような体型をした美少年が立っていた
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加