平凡な日常の招かれざる客

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「ああ、いいよいいよ。お前の事はいろいろ調べてあるから」 「調べてある?」 「おう。佐倉沙希、17歳。6月25日生まれのA型。身長152cm、体重は…まあいいだろう。私立聖陵学園大学附属高等学校2年3組14番。図書委員、美術部所属。成績は学年トップで、スポーツもでき、性格は真面目。趣味は読書で、特技は速読。好きなTV番組はおじゃる◯。フッ、ガキだな」 「ガ、ガキってなによ!!それにしても、よくこんなに調べたわね。」 「まあ大事な契約者候補だからな。これぐらいわけないさ。お前の事はまんべんなく調べさせてもらったぜ。3サイズとか。」 「えっ!?」 沙希を無視してヒカルは話を続ける 「んで、そろそろ本題に入るが、俺はもうすぐ学校を卒業する。そんで、卒業試験として、下界の人間の中から一人を選んで、そいつの願いを叶えなきゃならないんだが、それに俺はお前を選んだわけだ」 「ふ~ん。でも私、特に叶えてほしい願いとかないけど……」 「小林。」 「小林君がどうかしたの?」 「フッ、隠したって無駄だぜ!!ズバリお前は小林に恋をしている!!そして、そんなお前の願いは小林とお近づきになりたいという内容だ!!」 ヒカルが自信に満ちあふれた顔で沙希を指差し答えた。
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