プロローグ

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静かな夜。 聞こえるのは鈴虫の鳴き声。 今私は手をあわせて座っている。 目の前に見えるのは大好きだったあの人の遺影。 いつかこんな日が来るってわかってた。 病院であなたが日に日にやつれていく こわかった、辛かった だけどチューブでたくさん繋がれていたあなたはもっと辛かったよね 言いたいこともまともに言えない したいこともできない ただ『生きていた』ね。 あなたは私と結婚して今まで一緒にいたこと どう思っていますか?
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