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リ「まったく勘弁してほしいわね」
リーザは今、いわゆる人間界というところにいる
もともとリーザがいた世界とこの人間界は別の世界なのだがリーザはとある事情で人間界にいる
リ「家に帰ってみれば家がなくなっているし、やっと手がかりを見つけたと思ったら今度はただの伝説とはね……鬱だわ」
本人はそういっているのだがその可愛らしい顔には全然負の感情など見えない
リ「ここもはずれとなると後は運に任せるかな?」
?「こんばんは~」
突然リーザの後ろから声がした
リーザは特に驚くこともなく前を向いたまま‘こんばんは’と返した
リ「もう観察はいいの?」
?「いいのよ、あなたのことはだいたい分かったから。
そういえば自己紹介がまだよね?私は八雲紫(ヤグモユカリ)よ」
紫は笑いながら言う
リ「リーザ・スカーレットよ。で、なんの用かしら?」
リーザは満月の月をバックに紫に振り返る
紫「聞きたいことがあったのよ。あなたはレミリア・スカーレットは知っているかしら?」
リ「!?……妹だけど…なんであなたが知ってるの?」
リーザは驚いた
当たり前だろう
今紫がいった人物はたった今探している者の一人なのだから
しかし、リーザはすぐに冷静な顔に戻した。なるべくポーカーフェイスであること、それが有利に働くこともあると今までの戦いで学んだからだ
しかし、紫は何も気にした感じはなく流れる水のごとく淡々と言った
紫「私が住んでる世界に居るからよ」
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