大崎騒動

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 2月2日、大雪の中政景の一声と同時に1万の攻城が始まった。まともに戦うことすら出来ない大崎の軍勢は中新田城に籠城するしか残されてはなかったが、伊達勢も城の周りは深田による湿地帯で囲まれており、軍を動かすには難しい土地であり、落城までは時間がかかるであろう強いられた上、馬も満足に動かせない状況であった。 「政景殿、馬の動きが悪う御座います!」 「ぬぬ、何と酷い大雪じゃ!」 「視界も悪い故、ここは撤退を。」 浜田景隆は撤退するよう申し出た。 「致し方あるまい。撤退じゃ!全軍撤退じゃ!」 しかし政景のこの決断により、城の囲みを解いた伊達軍を見た大崎軍が城から討って出る。政景の軍勢は苦戦を強いられる。  同じく攻城していた政景の岳父である黒川晴氏の軍勢にも異変が起きた。 「政景、撤退するか!あの臆病者めがぁ!」 晴氏は政景に対して牙を向いた。元々晴氏は大崎家臣であり、騒動鎮圧の際は伊達家に属していた黒川晴氏が、政景一行が撤退すると、旧主大崎家の勝機と見て寝返り伊達勢に攻撃を始め、政景は窮地に立たされた。
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