大崎騒動

5/10
前へ
/75ページ
次へ
 政景が岳父・黒川晴氏に苦戦している中、またしても邪魔が入る。 「政景様、最上軍です!最上の軍勢が大崎氏の救援に兵を派兵した模様!」 「このような時に最上とは!」 その頃雪は降り止み日輪が射すが、もはや攻城を再開する状況ではなかった。  大崎氏の支流である最上氏は長年伊達家に服属している大崎家の独立を援助をしていて、この騒動を聞き付け大崎家救援に派兵したのは当然であれば当然であり、また当主・最上義光の妹は政宗の母・義姫であったが輝宗が亡くなると同時に最上家に帰郷してしまったため、以前のように婚姻関係は無くなっていたのであった。  伊達家の危機はこれだけでは終わらず更には、伊達領南部に蘆名氏等の軍勢が侵入し、逆に攻められる形となってしまい、政宗はにまたしても窮地に立たされてしまった。
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

342人が本棚に入れています
本棚に追加