日常の崩壊

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蓮が通っている高校は私立では結構有名な学園らしく名前は 美楽(みらく)学園である 蓮は今、その学園の廊下を歩いていた この学園は放課後に用事がない人は強制的に部活に入らされるという一風変わった校則があるので、今は蓮以外はほとんど誰もいない 蓮はというと『ほぼ毎日、家の生計のためにバイトしないといけないので入れません』とテキトーに嘘を吐いているので部活に入る必要はないのだ 予想以上に早く来てしまったな、まあする事は特にないしさっさと教室に入って寝るか 蓮はそう思い教室のドアを開けようとしたが―― ガタ……ガタガタ バンッ!! 最悪、鍵当番より早く来てしまった…… そう、現在時刻は8時 鍵当番が来るような時間ではないのだ 鍵当番とは月に1回クラスから1人選んで選ばれた人は1ヵ月、鍵を持ち歩かなくてはならない 学園外でも……だ 鍵を返すのはその期間を終えてから ほんと訳分からん制度だ 先生にでも合鍵を借りるしかないか
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