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ただいまより……高校の入学式を行います。
…………
「あぁ~~眠い…」
おれは退屈な話を聞くことは嫌いじゃないが、ずっと同じ姿勢でいると無性に眠たくなる。
だから今は睡魔と格闘中だ。
こんなときに限って…
ブブブブブ………
「ん?携帯か…まさか…」
[着信 秋風 春海 ]
「ヤバイな……。今は抜け出せない…。かといって仕事を抜けるにも理由が無いしな…。」
仕事だから仕方ないと考えているが、ここから抜け出すためにどうしようかと考えていると
「龍哉。どうしたんだ?」
「剛か。悪い、急に仕事入ったかも…」
「マジかよ…。よし。おれに任せてお前は早く行け。」
「悪いな。じゃぁちょっと行ってくるな。」
こうしておれは入学式もそこそこに、学校を抜け出して電話をもう一度かけた。
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