133人が本棚に入れています
本棚に追加
龍哉がまだ中学生だった頃…
-----------------------------
おれはたまたま友達と一緒に
バンドのライブを見に行っていた。
バンドの名前は「Force Season」…
今話題のグループだった。
「なぁなぁ、このライブってすげぇいいよな。お前が当ててくれなかったらおれ行けなかったぜ。マジで。」
「別に当てようと思って応募したんじゃねぇよ。たまたまだ。」
何を隠そう…当たるわけ無いだろうと思っていたおれがそのライブのチケットを当ててしまっていたのだ。あまり興味が無かったが、チケットは二枚当たっていたので、行きたがっていた友達と行くことにした。
「じゃぁ最後の曲になってしまうけど楽しんでいこう!!」
―――――との声が…
こうして最後の曲が終わり
ライブは大盛況のうちに幕を閉じたかに思えた。
「あ~ぁ。もう終わっちまうのか…。もう少し楽しみたかった。」
「仕方ないだろ。ライブの時間は限られてるんだし。じゃ、もう帰るぞ。」
こうしておれたちは会場を後にしようとしたが…
「最後にサプライズだ!!チケットに書かれてある番号を見てくれ!!今から電光掲示板に出る番号の人は1時間後にこの場所に集まってくれ!!じゃぁ1時間後に!!」
「何だって。おい、龍哉。もう少し待ってようぜ。」
「あぁ。別にいいが…」
まもなく電光掲示板に番号が発表され…
「!!」
「!!!」
そこには番号が表示されていた。
… 26 74 94 35 …
「龍…龍哉…」
「当たった?」
龍哉の持つチケットの番号は…35…
最初のコメントを投稿しよう!