3449人が本棚に入れています
本棚に追加
秋「ごめんお姉ちゃん。約束した時間に送れそうだから、もう行くね」
コトハ「ったく。仕方ないんだから。誰かさんみたいに、夜遊びしてこないでね」
リビングから玄関で靴を履いてる秋に言った。
秋「分かってるって。お兄ちゃんと一緒にしないでよ。じゃあ、行ってきます!!」
肩につかないくらいの黒髪を揺らしながら、元気に家を飛び出していった。
テーブルに目を移すと、春があたしを睨んでいる。
春「おい、誰が夜遊びしてるって?」
コトハ「分からないの?今あたしを睨んでいる黒髪の少年よ」
中断していたクッキー作りを再開する。
春「俺は夜遊びなんかしてねーよ。ちゃんと八時には帰ってきてんだろ」
あたしに食べ終わった皿を差し出す春。自分で洗いなさいよね。
コトハ「分かった。これからは八時に帰ってきたら、夕飯無しね」
春の後ろでちゃっかり皿を差し出している母。
なんかもう、面倒くさくなったので、二人の皿を受け取り洗った。
最初のコメントを投稿しよう!