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夏江はエレベーターを探すために、ギルド内をぐるりと見渡した。
前は酒場がギルド内にあったのだが、風紀が良くないとのことで、隣に併設した。
今では、老人がソファーでゆったりと新聞を読み、酒場の代わりにカフェがある。
随分と変わったものだなと夏江は思う。以前は酒場で酔っぱらった輩がよく絡んできたものだ。
物思いにふけりつつ、発見したエレベーターの中に入る。
七階を押して、着くのを待つこと数秒、ドアの開く音がした。
夏江「ここか……」
エレベーターを出ると、すぐ目の前に総司令室とかかれたドアがあった。
ドアを叩き、返事を待つ。
マスター「どうぞ」
すぐに部屋の中から、女性の懐かしい声が聞こえてくる。
夏江「失礼します」
夏江が部屋にはいると、紙が高く積まれた机の向こうに座る女性が目を見開いた。
マスター「夏江君……」
夏江「よっ、久しぶりだな。何だよ?そんなに驚いて。受付に聞いてなかったのか?」
夏江が話すと、マスターは落ち着いて問いの返事をする。
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