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マスター「えぇ。学園の教師が来たとしか言ってなかったから」
マスターは笑みを浮かべ、座るように夏江を促す。
夏江「そうか。何年ぶりだろうな?亜依華に会うの」
マスター「高校卒業して以来だから、十年ぶりかしら?」
夏江「もう、十年も会ってなかったのか。お前はギルドマスターに俺は教師になったんだな」
遠い目をして、懐かしそうに話す彼は普段の姿とは違う。
マスター「夏江君が教師って変な感じがするわね」
マスターの言葉に拗ねたように夏江は口をとがらせる。
夏江「変で悪かったな」
マスター「クスクス。だって、あの頃はあんなにやんちゃで、先生に怒られてばかりでいたのに」
夏江「いつの話だよ」
尚も笑い続ける彼女の顔を見つめながら素っ気なく返す。
マスター「悪かったわよ。そんなに拗ねないで」
夏江が口を開こうとした時、ドアをノックする音が聞こえた。
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