どこかで

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ベル「ニウいたのね。あなたが言うなら許してあげるわ。だけど、次はないわよ」 ニウに近寄りながら魔人に言葉を投げる。 クシュツ「あ、ありがとうございます。次こそは必ず成功させ、魔王アサン様に更なるお力をお与えします」 「私達も誠心誠意アサン様、魔族様に」 「お仕えいたします」 クシュツに続けて隣にいた二体の魔人が続けた ベル「期待しているわ。マドレナ、ファク」 クシュツは自分の名前が呼ばれなかった、期待されなかった悔しさに手を握りしめた。 強く強く爪が手に食い込み血が出るほどに。 ニウ「アサン様のお力は日に日に強くなられている。お力はもう少しで戻るだろう」 「あーら、そうなのぉ?アサン様」 語尾を伸ばす甘ったるい言葉が特徴的な女が質問する。 「…………」 ピッピピッピッ。 ベル「アサン様?」 手に持つゲーム機から目を離さない玉座に座る魔王を見る。質問されたことに気付いてないようだ。
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