3449人が本棚に入れています
本棚に追加
ベル「ニウいたのね。あなたが言うなら許してあげるわ。だけど、次はないわよ」
ニウに近寄りながら魔人に言葉を投げる。
クシュツ「あ、ありがとうございます。次こそは必ず成功させ、魔王アサン様に更なるお力をお与えします」
「私達も誠心誠意アサン様、魔族様に」
「お仕えいたします」
クシュツに続けて隣にいた二体の魔人が続けた
ベル「期待しているわ。マドレナ、ファク」
クシュツは自分の名前が呼ばれなかった、期待されなかった悔しさに手を握りしめた。
強く強く爪が手に食い込み血が出るほどに。
ニウ「アサン様のお力は日に日に強くなられている。お力はもう少しで戻るだろう」
「あーら、そうなのぉ?アサン様」
語尾を伸ばす甘ったるい言葉が特徴的な女が質問する。
「…………」
ピッピピッピッ。
ベル「アサン様?」
手に持つゲーム機から目を離さない玉座に座る魔王を見る。質問されたことに気付いてないようだ。
最初のコメントを投稿しよう!