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「ねぇ?どうして誰も私が欲しいと思ってる言葉を掛けてくれないの?」
「みんな嘘つき。誰も信じられないわ!」
「なにが違うの!?あの人は裏切ったじゃない!!」
「力や権力だけが全てなの?そう思ってるなら、あなたは悲しい人だわ!!」
――私はあなたを許さない――
勢いよく布団から身を乗り出す、桃色の髪の少女。
コトハ「ハァ……ハァ。随時と昔の夢を見たものね……」
無意識のうちに布団を両手で握りしめる。
コトハ「私はまだ……許してないよ。ううん。許すつもりなんてない」
顔を上げて、カーテンの隙間から光が射す部屋の天井を見上げた。
コトハ「でも、復讐したいと思う気持ちはなくなったよ。復讐しても、虚しさが残るだけだと知ったから……」
誰かに言い聞かせる訳でもなく、1人、部屋につぶやいた。
そのつぶやく音を拾い上げてくれる人はいない。
この部屋で、心の中でも彼女は1人だ……。
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