第一章

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コトハ「おはよう。母さん」 リビングに入って、ソファーでコーヒーを飲みながら新聞を広げている母に挨拶する。 母さん「ん。おはよう」 夏休み初日から、実家に戻ってきた。悪魔と魔人のことは話した。魔王が復活したかもしれない事は、うんともすんとも言えない状況だ。 朝ご飯を食べ終え、掃除も済ませたあたしは暇なのでお菓子作りを始めた。 バンッ!! 乱暴にドアを開けたのは髪がぼさぼさの秋。 秋「あわわわ。寝坊した~!スズちゃん家に行く約束しているのに」 コトハ「秋。朝ご飯作るからその間に髪直してきなさい」 お忘れだろうか?秋は春の妹で同じ家で暮らしている。 秋「わっ。何作ってるの?クッキー?」 コトハ「秋、約束は大丈夫なの?」 秋「忘れてた!!」 あたしは呆れて小さくため息をついた。 母さん「朝からにぎやかね」 母さんはニコニコと笑う。娘と息子が帰ってきたことが相当嬉しいらしい。
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