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レイが出ていった後、オルカは鍛治場の男と話し合っていた。
「ここ最近戦闘が多いですよね……」
「たしかに多くなってるな。しかも少しずつだが、この村に戦線が近付いてきてる」
もしこの村が巻き込まれたら、恐らく壊滅してしまうだろう。
「この村は大丈夫でしょうか…?」
男が心配そうに聞いた。
「俺にはそういうことはよくわからない。だがな、これだけは言える」
腕を組んでオルカは言葉を続ける。
「もしここが戦闘にまきこまれても、俺たち大人がしっかりしないことには救える命も救えなくなっちまう。だからそんなにくよくよするな」
と言って男の肩にポンと手を置いた。
肩に手を置かれた男は、
「……そうですよね。自分らがしっかりしないと駄目ですよね。オルカさん、ありがとうございました。失礼します」
と言って男は鍛治場から出ていった。
(と言っても、実際に来たときはどうしようもないからな……何か手があると良いんだが…)
オルカは一人でしばらく考え込んだ。
夜が明ける。
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