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あるストリートにて
深夜、セキュリティの制服を着た男達は焦っていた。なぜなら彼らは大きな失態をしてしまった。
「まだ見つからんのか?」
セキュリティの責任者らしき人物が部下と思われる男に怒鳴るように聞いた。
「は、はい!現在、一番街から七番街は捜索済みですが足どりが掴めません。」
「ちっ!わかった。絶対見付けるんだぞ。」
「了解しました。」
部下の男は敬礼をして、ストリートの闇に消えていった。サイレンの音が響き、所々にライトの光が町を照らす。
一番街にて
谷尾「・・・っと。灯台下くらしだぜ。どうやら一番街は捜査から外れたみたいだな。」
サイレンの音は遠くなり、辺りは静寂に包まれていた。
谷尾「デッキとディスクは取り戻したし・・・さて、そろそろ行くか。」
谷尾尚寛は脱獄者であった。護送中の彼はセキュリティの隙をついて逃げ出したのだ。
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