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脱獄者 谷尾尚寛の罪はセキュリティのメインコンピュータへの不正アクセスとクラッキングだった。身元不明の彼は投獄の手続きに時間がかかっていた。
谷尾「行こう!」
谷尾はごみ箱から意気揚々と出ていった。
暗いストリートに囚人服を着た黒髪の少年が立っていた。
谷尾「純子に作ってもらった服、セキュリティに取られたまんまだな。」
尚寛は囚人服を摘んで言った。
?「おっと、そこまでだぜ。」
谷尾「!?」
谷尾は突然ライトを顔に当てられ少し後ずさった。
北尾「俺はセキュリティの北尾。セキュリティの北尾だ。」
谷尾「(なんで二回言った?)その北尾さんが俺に何のようですか?」
北尾「ふざけた男だ。・・・まぁ、まだこんなところにいるとは・・・まさに灯台下くらしだな。」
谷尾「デュエルしようぜ。」
北尾「・・・あぁ。いいぜ。デュエルだな。」
デュエルはこの世界のルール。
いわば暗黙の法律。
故にデュエリストの二人がこれ以上の会話は必要無かった。
闇に包まれた路地で二人は対峙していた。
谷尾&北尾「デュエル!」
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