『龍使い(ドラゴンライダー)』

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「問題は魔族じゃ。奴らは闇に属し、魔力を使う種族じゃ。その魔力は我ら竜族の心力と同等以上の力を持ち、闇の魔力はあらゆる生命を死滅させる。 奴らはその力で、我らと対立し、世界を我が手にしようとしておるのじゃ!」 ……ベタだな~。 ファンタジーモノのゲームやマンガではありきたり過ぎる感じだな。まさか本当にこんな事が起こるとはな~ 俺は極めて客観的に考えていた。 だってそれは『この世界』の話だろ? 『俺達の世界』には関係ないし。 「……ちょっと」 俺がそんな事を考えていたら、ルナが話しかけて来た。 「ん、何?」 「アンタ、他人事だと思っているでしよ。 言っとくけど、魔族は全ての種族と敵対しているのよ?勿論、アンタ達人族ともね。 私達が戦わなければ、皆死ぬわよ?」 「……は?」 何言ってんだ?この竜は。 此の世界にいろいろな種族があって、対立したりしているのは認めよう。仕方がないからな。 だが、魔族は人族(おれたち)をもねらっている? て、事は……俺がここに呼ばれた理由って、まさか!
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