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「そうよ」
ルナが俺の表情から考えている事を悟ったのか、言葉を発する。
「アンタには、私達と共に戦ってもらう」
…………………………え
「ええぇぇぇぇぇ!?!?」
いやいやいやいや、無理だろ!? 俺はただの高校生だぞ!? 戦えるわけ──
「戦えるわよ」
心を読まれた!?
「表情で解るわよ。私達が会ったとき、私はアンタの額に心力を放ったわ」
「──!」
俺が犬の化け物にやられて、ルナが治療した後か!
「アンタには潜在的に、いや、もう目覚めかけている『力』があるのよ」
俺はアインを、皆を見た。
皆何も言わないが、ルナの言葉を肯定していた。
(アインは自分が言うべき事をルナに言われて、戸惑っていた。)
俺は再びルナを見た。
ルナは一つ頷いて、言い放った。
俺の、日常を崩す言葉を。
「自分の立場が理解できたかしら?
アンタには、龍使い(ドラゴンライダー)として戦ってもらうわ!」
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