『龍使い(ドラゴンライダー)』

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アインが重々しく頷く。 ……何やんだろう? 微かに興味が沸いてきた俺の目の前に、アインが台を近くから引っ張ってきてその上に『ソレ』を置いた。 コト 「……?」 ソレは水晶玉に見えた。 透き通った透明な球体、野球ボールくらいの大きさ、特に変わった装飾等はなかった。 「さあ、少年。此方へ」 俺が『?』を大量に量産していたら、アインに呼ばれた。 俺はアインの方に向かう。 「此を取れ」 そう言って俺に水晶玉?を渡すアイン。 何やんだろう?、と再び考えた俺に、アインが言った。 「そのまま握っておれ。……『汝が器を欲す者あり。汝、其の声に耳を傾けよ。彼の者は汝が新たなる主人なり。彼の者の力を使いて、今此処に顕現せよ』」 アインが何かを呟いた、と、その時。 「うわっ、何だ!?」 コォォォォォ…… 石が白く光だした。 何だこれ!?何が起こっているんだ!? 俺は皆の方を向く。 「「「……」」」 全員、口をポカン、と開けてこちらを、いや、この石を見ていた。 俺はアインの方を向く。 「まさか、これは……!!」 アインも呆然としていた。 いやいや、これどうすりゃ良いんだよ!? 誰かヘールプ!! 俺が心の中で白旗を振っていると、 「──ッ! 何してるの!早く力を込めなさい!!」 「はァ!? やり方解るかァァァァ!!」 俺はシャウトした。 て言うか俺、何の説明も受けてないんですけど!? 「石に精神を集中して!!」 「ッ! こうかッ!?」 俺は目を閉じて石に集中した。
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